2015年9月28日月曜日

悶々と


混沌とした娘の心の中が少しだけ見えました。

外では優等生の娘。生徒会長もやっています。本をよく読むし、勉強も運動も頑張っているし、金銭感覚も常識的な範囲で身についてるし、お友達ともうまくやっている。
ただ親としては100点満点の優等生なんてあり得ないし、そんなのコワイ!とも思うので、少々の欠点があってもしょうがないか、と思ってます。

だけど、、、小さな頃からこの子ってなんか変だなぁと思うことがしばしばあって、、、

それが反抗期とともに顕著になって、おまけにとんがって来て、、、

ざっくり言えば思いやりがない。相手の立場で考えられない、排他的、自分本位。心か頭か身体か、どこか病んでいるのか?と何度も思いました。
本を読んで、ドラマや映画を見て、感動で泣いたことなんてないんじゃないかな。(下の子は感動で泣きます)

先日、ダンナに怒られ裸足で家を飛び出してしまいました。夜の11時です(*_*)  行き先はわかっているので引き取り、その後じっくり話を聞きました。私には驚きばかりでした。

娘はいつも「理想の人間像」を頭に描いているそうです。それは自分の得意分野とか好みとか「今コレがしたい!」という欲求とは関係のない、「こうあるべきだ」と頭で考える理想です。しかもずっとずっと先にある理想なのでいっこうにたどり着けず、そんな自分を徹底的に批判していました。

小学校のときは苦手なこともほんの少しの努力でクリアできた。跳び箱はコワイけど勇気を出せば跳べた。でも中学の跳び箱はホントにコワイ。コワイから足が動かない。勇気も努力も放棄した自分が許せない、大嫌い、と。これは本人が言っていた言葉です。

こうやってあらゆる場面で「こういうときはどんな行動を(返事を)すればいいか」と心でなく頭で考え、できない自分を決して許さず、努力すらしない自分を嫌い、とうとう自分に疲れてしまったようです。

どうして自分を許してあげないの? 絵が上手で本が好きで、いつも頑張っている自分を認めてあげないの?…答えられませんでした。許してあげようよ、としかそれ以上私も言ってあげられませんでした。

そうか、理想ばかり見ていて「今」が見えていないんだね。今の自分も、自分を取り巻く家族や仲間も心では見えていないんだね。だから思いやりがない人に見えたり、自分勝手な行動に見えていたんだね。

重い重い足かせを自らつけてしまって苦しんでる娘を思うと辛いです。生きることも何もかも嫌になってしまう前に何とかしてあげたい。心から「ごめんなさい」「ありがとう」が言える人になるまで、私とダンナで支えていこうと思います。でも娘との接し方がわからず私も悶々とする毎日です。

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